消防学校で培われたトレーニングを継続させるための9つの習慣
敬礼!(`・ω・´)ゞ どうも係長です
消防士という人種は大抵が体力バカの筋トレバカです
あ、別に悪く言ってる訳じゃありませんよ。それが職務ですし実際に現場で活動する場合でも、体力や筋力が無ければ話になりませんから
では彼らが最初からそうだったのか?というと別にそうでもありません
現実に周りには僕のようにな根暗オタク野郎で体力最底辺の人間もいれば、陽の光を浴びたこともなさそうなパチンコ好きの人間もいました
そんな僕らは採用されてすぐに現場配置されたわけじゃありません
大抵の消防本部では採用されたばかりの1年目消防士は、消防学校と呼ばれる専門の施設で半年間の初任科教育研修を行う事になっています
そこで学ぶことは多岐に渡り、法律や消防戦術・基礎知識等々の座学や、訓練設備を使った救助訓練や救急訓練など毎日ビッシリとしたスケジュールを半年間も続けます
全寮制のため勝手に家に帰ったり外出することは許されません
自由時間は水曜日の18時から22時と金曜日の18時から月曜日の7時まで、その間ならば敷地外に出ることを許可されます。サラリーマンやOLの方々なら月曜日の憂鬱はよくご存じかと思いますが、消防学校の月曜日はそれの比じゃないくらい陰鬱で沈鬱で陰陰滅滅な日になります。それが6か月間続くわけです
そして当然ながら素人同然の体力レベルを消防現場で最低限通用する程度まで、をこの学校で引き上げられます
引き上げるんじゃなく、上げられるのです
今思えばこれが消防式肉体魔改造の第一歩だったのかもしれません・・・
トレーニングを継続させるための9つの習慣
そもそもあまり運動をしたことの無い僕のような人間でも、この初任科を卒業する頃には大分体力に自信が持てる程度までになりました
決してムキムキマッチョになったわけではないですが、トレーニングを継続させる(習慣つける)ことが可能になった。と言った方が正しいかもしれません
では僕がこの初任科でどんな教育を受けたのか、それを今回紹介したいと思います
早寝早起き
毎日朝は6時30分起床、夜は21時30分消灯。お寺のお坊さんみたいな生活リズムをまず始めに植え付けられます
といってもこっちは若気満タンのアホ男子
消灯直後に寝る事なんてほとんどなく、1時間ほど自習した後は自室の仲間とお喋りして寝るのはいつも0時過ぎでした
が起床時間だけは絶対厳守、30秒寝坊しても仲間に起こされるので早起きの習慣だけは身に着くようになりました
早朝ランニング
起床後は全員集合し点呼を行い、そのまま校庭をぐるっと2周ほど軽くランニングを行います
これは決してキツいランニングではなく本当に軽い、時間にして15分程度のものでした
この早朝ランニングは本当に1日の始まりに最適な運動です、なかなか運動に時間がとれない方や1日の体のスタートが遅い方、試しにこれまでより30分だけ早起きし15分だけ家の周囲を軽く走ってみて下さい
2週間もやると自分が変わっているのが実感できると思います
バランスの良い食事
食事は3食全て寮の食堂で食べます、栄養バランスに配慮された食事です
おかずの量は決まってましたがご飯は無限に食べてもOKなように、大量に炊かれていました
糖質制限やカロリー摂取量を気にする必要はありません
まずはバランスの良い食事を摂ることを心がけます
決められた時間に食事をする
食事に関することでもうひとつ、毎日決まった時間に食べることも重要です
特に夕食はどれだけ遅くても19時前には済ませました
トレーニングは1時間
意外に短時間だと思いますが、現役の消防士も皆筋トレは1時間程度で済ませます
消防学校の生活では敷地の掃除や国旗降納、その他の雑用は全て自分達で行います。そのため何かと忙しく自由時間で出来るトレーニングは1時間程度あれば良い方で、15分だけトレーニングを行うこともザラです
なので僕は15分・30分・1時間用のそれぞれのトレーニングメニューを考えて、その日出来る範囲の時間でそれらのトレーニングを行っていました
大事なことは量(時間)ではなく毎日少しだけやることです
仲間の存在
周りの子ゴリラ仲間達の存在も大切でした
消防学校でのトレーニング中は互いに競い合ったり、出来る人も出来ない人もそれぞれのMAX限界まで追い込むことで効率を加速させました
1人でやる運動というのは結構しんどいものです、なので同じ目標に向かい一緒に目指す仲間の存在は自身の良い結果に繋がりやすいです
一般の人でも運動系のサークルに入ったり、ジムでトレーナーに見てもらったりすることで仲間がいるのと同じような環境を作ることが可能です
他人を意識しない
非常に大切な事です、仲間と一緒にトレーニングを行う上でも絶対に守ってほしいルールがこれ
例えばフィットネスジムには頼んでもいないのにドヤ顔でトレーニング方法等を教えに来る筋トレ教え魔みたいな人をよく見かけますが、このタイプの連中は他人の体形や体格を見て「コイツは自分よりは下だなフフン」と勘違いして教えたがります
自分がベンチプレス100㎏を持ちあげられるからといって、50㎏の人よりも偉いと思ってる人
これこそ井の中の蛙、世の中上を見上げればバケモノみたいな連中は大勢います
そもそもジムという場所は運動力を向上させるために行く場所なので、自分に自信があれば最初から行かなくていいんです。つまりあそこに通う人全て出来る人・出来ない人という区別は無く、全員出来ない人というのが正解なんです
だから他人を意識するのは時間の無駄
意識される事を気にするのも時間の無駄
自分は太っているからジムに行くと周りの目が恥ずかしい・・・そう思う人が多いと思いますが、トレーニング上級者ほどそういった人を偏見の目で見ることはありません、なぜなら自分もまた同じように階段を上っている途中の人間だと理解しているからです
さっき言いましたが消防学校での仲間達とのトレーニングでは互いの限界までやるのがルールでした
懸垂が20回出来る人は25回を目指すし、5回しか出来なくても10回を目指す
というようにそれぞれの100%をぶつけ合う、そんな環境でした。だから運動が苦手な僕も続けることが出来たんです
他人より出来ないと言う事を恥じる必要はありません、皆一緒です
他人の目なんぞ気にしない気にしない!
ゴールを作らない
運動を習慣つけられるようになると食事や睡眠といったのと同じレベルで運動をすることが出来るようになります
では食事をすることにゴールってありますか?あの料理やこの料理を腹いっぱい食べることが出来たら、もう一生何も食べなくていい・・・
ってそんな考えする人普通いませんよね
運動することにゴールを作るとはそういうことです
よく「来年のマラソン大会に向けて運動を始めた」とかって人見ますけど、ではそのマラソン大会が終わったらどうするんでしょう?次の目標はあるのでしょうか?
ゴールを設定すると、達成できた後に何もしなくなる(燃え尽きる)恐れが出ます
消防士にもゴールはありません、それはどんな災害がいつどこで起こるか分からないからです
だから日々小さな目標(例えば腕立て伏せの回数を上げるなど)を達成するために地道に地味に毎日少しずつトレーニングを行う訳です
依存症になる瞬間は急にやってくる
これは習慣というか心構えのようなアドバイスですが、トレーニングを続けているとある日突然トレーニング無しでは生活してられないといった状態に陥ります
歯磨きしないとベッドに入っても絶対に眠れないって人いますよね?あの不快感と似たような現象です
これがトレーニング依存症というやつです
この段階に入って初めてトレーニングを習慣つけることに100%成功したといってもいいでしょう、こうなると簡単には止められなくなりあとは坂道をボールが勝手に転がるように体重も落ちるでしょうし、トレーニングの種類によって収まるべき体形に収まります
このトレーニング依存症、誰でもなります
ですが、なるまでの期間に個人差があるので絶対にそれまで諦めないという意思が必要です。だからその瞬間が来ることを信じて少しずつやるしかないのです
おわりに
こうやって並べてみると、すでにいくつかの項目はクリアしている人って多いんじゃないでしょうか?
そしてこのトレーニングを継続させるための習慣としてあげた9つの中に、純粋にトレーニングとしての要素は早朝ランと1時間で切り上げる事の2つくらい。例えば部屋にダンベルを置いておくとか、常に握力グリッパーを持ち歩く、などの具体的な例は一切ありません
僕は上に掲げた9つの習慣をしながら消防学校での半年間を過ごし、気付いたらいつの間にかトレーニング好きの改造人間に仕上げられてたわけです
継続できるトレーニングをするためには生活環境を変えることが、結果的に最短ルートだったわけです
もちろんその習慣は今でも続いていて、たまに数か月海外へ旅に出たりした場合でもそこら辺の公園でトレーニングするようにしています
余談ですけが僕は現在ジムには通ってません
消防士時代は通ってましたが今ではほとんど公園にある器具で済ませてしまってます(笑)お金もかからず非常に経済的です、公園での筋トレメニューもいずれ記事にしたいと思いますのでそれはまた次回以降と言う事で
それではまた次回!解散!!